ウェブサイトを運営していると、お問い合わせフォーム経由で営業の連絡が頻繁に届くことがあります。
どのサイト運営者も、 お問い合わせがあるたびに、「また営業か…」と感じた経験があると思います。
そんな中、ある営業連絡で驚かされる出来事がありました。
配信停止希望の方はこちらからご入力お願いいたします。
※本問い合わせ・ご提案のご連絡の際に入力したメールアドレスにご連絡いただいても停止処理は出来かねます
と営業メール本文に書かれていました。
営業連絡を停止するのは受信者側の責任?
「え、営業を止めてほしいなら、わざわざ自分でフォームに入力しなきゃいけないの?」というのが正直な感想です。
メルマガ配信の停止なら、メアドのみ入れればOKですし、迷惑メールならブロックすれば済みますが
営業連絡を受けた側が、わざわざGoogleフォームにアクセスし、情報を入力しなければならないなんて、なかなか斬新な発想だと感じました。
しかも、そのフォームの内容がさらに強気で驚きました。
そのGoogleフォームをクリックすると
営業された側が不要だと申請するためのGoogleフォーム内の文言
■貴社名・貴社HPのURLについては省略等せず、正確な情報をご入力ください。
■直近、貴社名や貴社HPのURLなどの入力内容に不備があり、どの会社様からのご連絡か確認できないため、配信停止の処理が行えないケースが発生しております。
お手数ですが、今一度ご入力内容をご確認くださいますようお願い申し上げます。
ここまで強気な営業手法もあるんだと驚き
「停止希望はこちらから」という発想は想像の斜め上をいくものでした。
それに加え、「社名、サイトURL、住所を正確に入力しなければ停止できません」といった案内まで記載されており、受け取った側としては、まるで「こちらが手間をかけるのが当たり前」というような対応に感じられます。
まるで既存のサービス提供者、購入者に対してのサポートやお問い合わせのようです。
社名、サイトURL、住所については、その会社が持っているデータが古かった場合はどうなるのかなとか
ウェブ業界にいると、いろんなサービスや営業手法を目にしますが、このような方法があるとは思いませんでした。
こうした事例に触れると、「世の中には本当に多種多様なやり方をする企業があるんだな」と改めて実感しました。
斬新な営業スタイルに驚きながらも、考えさせられる
この事例は、「顧客対応の在り方」という点でいろいろと考えさせられます。
もちろん、この営業手法を批判するわけではありませんが、受け取る側としては、「常識やマナーとは何か」を見つめ直すきっかけになりました。
おそらくですが、この件は分業が原因ではないかと想像しています。
営業メールを送るよう指示する人、文章を作成する人、停止依頼のメールでの返信を受け取った方、営業メールを管理している方、連絡しないで欲しいと連絡があり管理が大変からどうにかしたいということで停止申請のフォームを作るよう指示した人、そしてその指示を受けてフォームを作成した人。
それぞれが別々の担当者だったために、こうした一連の流れが生まれたのではないかと感じます。
個人的には、関わった人たちの間でコミュニケーションがうまく取れず、「営業を受けた側の手間を考える」という視点が抜け落ちてしまったのではないかと推測しています。
こういう手法に対して、どう感じるかは人それぞれですが、私たちも普段の対応でお客様にストレスを与えていないか、今一度振り返る良い機会になりました。
プロフィール
-
こんにちは、三重県四日市出身です。ネットショップやWordPressなどの制作やコンサルやセミナー講師等で教えています。このブログは最近雑多になってしまったため、備忘録として色々書いています。
■ はっちゃんセミナー
最新記事一覧
- 海外ドラマ・映画2024年11月5日映画「インディペンデンスデイ」の大統領の演説の英語と日本語訳
- 新着2024年10月18日Elementorで作ったサイト【日本サイトの事例集】デモ・デザインの参考に
- 新着2024年10月17日おすすめのピックルボールのパドル(ラケット)紹介
- 新着2024年10月17日ナッジ理論とは?個人でも中小企業でも使える行動理論